自分勝手な高齢化対策。

自分は老健で働いている。

老健は自宅復帰を目標として入所しリハビリをする施設である。

しかし、自分の働く老健には自宅復帰を目標としている利用者は数人しかいない。

ほとんどの利用者はついの棲み家としての利用である。

人にはそれぞれ事情があるだろうし、引き受けたのも施設なので、そのあたりは受け入れるしかないと考えている。

しかし、受け入れきれないこともある。

例えば、親を施設に入所させ、親の家に住み、親の年金や貯蓄を利用して生活をする。

また、親と別居しており一緒に暮らせないとの理由で入所させているが、親が亡くなったら遺産はもらう。

そんな家庭のバックグラウンドを想像すると、苛立ちが止まらない。

そんな気持ちがつのり、自分なりに施設の利用制度を考えてみた。

特養は、ついの棲み家になるんだが、ここに入所させるならその入所者の全財産は国に返す。

それにあわせて、生前贈与でもなんでもして贈与税をしっかり納めればよい。

また、老健なら2年程度の期限を区切りそれを超えても自宅に戻れないならその入所者の全財産を没収しついの棲み家として利用させる。

そうすることにより、少しでも自宅で親をみる家庭が増えないかなと。

また、介護保険費用や医療費に没収した財産や贈与税を充てることにより、国民の血税を浪費が抑えられないかなと。

まぁただの思いつきなんだが、このまま今の社会保障制度が維持できるとも思えないし、その背景に高齢者社会という一言ではすまない、施設の利用方法の間違いもあると思う。

いろいろ国も考えているだろうが、施設で働く者として、家族の面倒な部分を引き受けるのだから家族にもそれなりの負担をもってもらいたい。

ただ家族に利用されるのは、気持ちのよいものではない。