キムタク。

ホットペッパービューティーで新しい美容院を予約したのだが、ヘアスタイルが決まらない。

ロングにしたいのだが、分け目を作ると禿げているように見えてしまう。

そこで、軽いパーマをかけようかなと。

そう言えば、前の彼女は自分のことを大泉洋に似てて好きっていってくれてた。

だけど、大泉洋を意識した感じにすると、もし似てないと嫌だというか、実際はそんなに似てないので、髪型を変えたら似るんだろうなという想像で止めておきたいというか。

よくわからないし、前の彼女の話だし。

ということで、別のパーマのイメージを考える。

そこで見つけたのがなんとキムタク。

よし、キムタクに挑戦しようと。

美容院にはカットとカラーで予約してあるけど、パーマも加えた方がいいのかなと不安な気持ちが。

さらに、若い女性の美容師さんにキムタクなんて言えるかなとさらに不安に。

そして恥ずかしい気持ちも。

そもそも芸能人の名前を出してヘアスタイルを伝えたことなんて1度もない。

なのに・・・

いざ、美容院。

外観は思っていた以上に女性向きの感じ。

というか、むしろ女性のみって感じ。

予約する店を間違えたと後悔。

仕方なく入店。

担当は男性だった。

良かったような、さみしいような。

若い女性にやってもらいたいというイヤらしい考えもあったみたい。

その男性、とっても物腰の柔らかい優しそうな人。

遠回しにヘアスタイルを伝えていく。

美容師さんもパーマをかけていたので、そんな感じのパーマもかけてみたいななんて。

そして、サイドは少し短めでなんかキムタクみたいな感じかななんて。

とてもさりげなくキムタクというワードをぶちこめた。

我ながらよくできた。

美容師さんもイメージができたようで、さっそくとりかかる。

良かった。

なんとかイメージを伝えれたと妙に満足。

美容師さんは、最初の印象通りに物腰の柔らかい丁寧な感じで自分をキムタクに。

そして出来上がり。

結構キムタク。

我ながらキムタクだよって感じ。

しかし、翌日。

昨日のキムタクがいない。

夜勤だから、特におしゃれしていく必要がないし、ジェルとかも使いたくない。

手ぐしでセットするもキムタクがいない。

もういいやと諦めて夜勤へ。

職場で鏡をみた。

そこには衝撃的な光景が。

キムタクではなく、イジリー岡田が・・・

まじか。

まさかのイジリー岡田。

誰も気づかないといいのだが。

少しサイドの刈り上げが短すぎたようだ。

はぁ。

せっかく人生で初めて希望のヘアスタイルを伝えたのに。

はぁ。

せめて、大泉洋に寄れれば良かったのに。

イジリー岡田かぁ。

残念。