借りパク。

今日は、バイト。

バイト先の利用者さんが検査の為に病院受診となっていて、それに自分が付き合うことに。

その病院は、以前勤めていた病院のライバル病院。

自分が卒業した看護学校を卒業した多くはこの病院か自分が以前勤めた病院に就職する。

ということで、この病院には知ってる看護師が何人かいて、久しぶりの再会を楽しみな気持ちで行った。

早速、1人発見。

処置室で採血やら検査の説明の補助やらしてた。

コロナの関係もあり、マスク姿に利用者連れ、自分ということはまずバレない。

話掛けようと思ったが、ストップ。

そう言えば、この人から自分は入職した当初に悩んでた時期があって相談に乗ってもらい3冊くらい参考書を借りた。

そして、いつの間にか自分の悩みは解消し、本を借りたことも忘れ、借りパクのまま6年近く経過していた。

3年前くらいに、その看護師と会った自分の知り合いが、自分から本が返ってこないと文句言ってたよと聞いたことがあった。

その記憶が蘇り、とんでもないことをした罪悪感に駆られる。

久しぶりの再会を楽しみにしていた気持ちは無くなり、ただただ下を向き、バレないようにコソコソと。

なのに、全然呼ばれず診察も終わらない。

するとその処置室よりまた見覚えのある看護師が。

結構仲良くしていた美人看護師。

自分より10歳ほど年下。

再会したい看護師の1人。

なのに、本のことがあり、コソコソと。

なんとかバレずにやり過ごせてホッとする。

少し離れたところでは、本を借りた看護師が患者さんを呼名し、待合室をキョロキョロと。

気付かれないよう携帯いじりして、存在を消す。

でも、姿は看護師。

自然と注目を集める。

もうドキドキ。

そんな気持ちでいると、今度は今の勤務先の看護師さんがなぜか病院に。

普通に会釈してやり過ごす。

もうパニック。

はぁ。

なんで借りパクなんかしたんだろう。

今となればたかが1万円くらいの本。

されど1万。

実に重い。

後悔先に立たず。

またしばらく闇に姿を消すか。

昔の知り合いに会えず、コソコソ隠れて過ごす。

とても悲しく恥ずかしい。

まあそれが自分という人間。

かっこ悪いな。