自惚れ。

先日、施設での発表会が行われた。

その発表会に自分も論文を提出しており、きっと高い評価を得るだろうと自信をもっていた。

今年は、コロナの影響でZoomでのオンライン開催であった。

発表する人は最初から決まっており、自分の発表はない。

最初から自分の論文は、抄録に掲載されるだけということであったが、そのとおり掲載されただけだった。

なんかすごく頑張って、期待と希望に満ち溢れていたのに、最初からの予定通りといえば予定通りなのだがとても寂しい。

ただ、他の論文をみると、内容がとてもわかりやすいというか単純。

そんなこと論文にする必要はある?と感じるものが多かった。

しかし、そんな単純な論文に自分の論文は飲み込まれていた。

郷に入っては郷に従えというのか、かえって浮いていて逆にレベルの低い論文にも感じられる。

むしろそう感じている人の方が多いのでは無いかと自分自身も感じる。

ほんとただの自惚れ。

あんなにいい論文が出来たと思っていたのに。

さらに、自惚れは続く。

中村倫也、磯村勇斗に並ぶ、黒髪ロングの爽やかヘアになったつもりでいたのだが、どうもしっくりこない。

施設では、キムタクヘアーやパーマをかけたり髭を伸ばしたりと。

お洒落なお兄さん気取りでいたのだが、おばはん看護師に一言。

「えっ40代なの?」「〇〇さんの方が年下でしょ?」〇〇さんは、自分の2つ上の冴えないおっさん。

そうなんだ。

50代のおっさんにみえてたんだ。

きっと他の人はそう思ってないと思うのだが、他の人からも近いようなことを言われたような気もする。

怖くて他の人に聞けない。

下手に聞いて、「50代のおっさんだよね」なんて言われた日には、もう涙が止まらなくなってしまう。

でも聞いてなくても涙が止まらない。

ただの自惚れなのか。

もう論文なんでどうでもいい。

誰か、自分をみて「20代だよね?」って言ってくれ。

お願いします。